こんにちは! 個人でゲーム開発をしている、みどー(@mido_app)です。
2025年8月31日にFirebase Dynamic Linksというサービスが廃止になります。
アプリのシェア機能でこのサービスで作ったURLを使っていたので代替案を探し、最終的にはWordPressの固定ページで実現したのでその内容をメモとして残してみました!
Table of Contents(目次)
Firebase Dynamic Linksとは?
Firebase Dynamic Links は、1 つの URL で以下のようなOSに応じた自動遷移先の振り分けができる便利なサービスでした。
- iOSユーザー → App Storeへ自動遷移
- Androidユーザー → Google Playへ自動遷移
- その他ユーザー → Webサイトへ自動遷移
このようなURLを1つ用意しておくことで、SNSでの宣伝時やアプリ内からSNSシェアしてもらうときの投稿に1つのURLだけでユーザーのOSに合わせて自動遷移させることができるので、大変重宝していたサービスでした。
それがこの度サービス終了とのことで…とても悲しい…。
WordPressの固定ページで同じ機能を作っちゃう
調べてみると、ユーザーのOSに応じて柔軟に遷移先を変えるサービスは世の中に様々色々な選択肢がありましたが、有料のものが多かったので自分でホストしているこのブログを使って簡単に実現できないかなーと考えました。
最終的にはWordPressの固定ページを作り、その中にカスタムHTMLブロックを作って以下のようなコードを挿入することで、固定ページをリダイレクト専用のページにする方針で対応しました。
OGPが正しく表示されるように、Botからのアクセスの場合には自動遷移しないようにしています。
作ったリンク → https://midolog.net/bokubosu-download/
<script>
const IOS_APPSTORE_HTTPS = "https://apps.apple.com/us/app/idxxxxx";
const ANDROID_PLAY_HTTPS =
"https://play.google.com/store/apps/details?id=xxx";
const FALLBACK_WEB = "https://xxx.com/";
function isBot(ua) {
ua = ua.toLowerCase();
return /(facebookexternalhit|facebookbot|twitterbot|linespider|slackbot-linkexpanding|discordbot)/i.test(
ua
);
}
function isiOS(ua) {
return /(iphone|ipad|ipod)/i.test(ua);
}
function isAndroid(ua) {
return /android/i.test(ua);
}
(function () {
const ua = navigator.userAgent || "";
if (isBot(ua)) return;
if (isiOS(ua)) {
location.replace(IOS_APPSTORE_HTTPS);
return;
}
if (isAndroid(ua)) {
location.replace(ANDROID_PLAY_HTTPS);
return;
}
location.replace(FALLBACK_WEB);
})();
</script>
最終的にはブログのWordPressに固定ページを作って、カスタムHTMLブロックを追加してリダイレクト処理を書く…という超シンプルな形でFirebase Dynamic Linkの代わりのURLを作った!
— みどー (@mido_app) August 9, 2025
シンプル is BESTだな、ちゃんと動いているっぽいからヨシ! さて、反映してビルドしてみよう… https://t.co/6orPuPb6PL pic.twitter.com/Kt3O93psaa

みどー
ボット判定はClaude Code(=AI)に調べて作ってもらったものなので100%正しいか不明のため、ご利用は自己責任で!
自動遷移に失敗した時のためのフォールバック
また、固定ページには一応自動遷移がうまくいかなくても問題にならないように、以下のような内容を投稿しておきました。これでJavaScriptがうまく反応しなくてもおかしくないよね…?

おまけ: 今回の作業で使った便利サービスの紹介
ちなみに、スマホ用リンクがいい感じの見た目になっているのは「アプリーチ」というストアへのリンクをブログに貼り付けられるブログパーツ生成サービスを使っているからです。
ブログにアプリへのリンクを貼りたい場合におすすめ!
また、作ったURLのOGPがうまく効いているかどうかを知るためにはラッコツールのOGP確認ページがおすすめです!
以下の画像のように、それぞれのSNSでのOGPの見え方を確認できます!

おまけその2: FlowLinksを使おうとして諦めた話
WordPressの固定ページによる解決策に辿り着く前に、自前でDynamic Links相当の機能をホストできるFlowLinksというFirebaseの拡張機能の利用も考えたのですが、以下のツイートにあるようにとんでもなく広い範囲のFirebase/GCPの操作権限を要求され、セキュリティ的に怖すぎてやめました。
リンクを設定できるダッシュボードもFirebase Hostingで自動で作られることを想定していたのですが、実際に使ってみると別ドメインでホストされているサーバーにGoogleログインの上で、上記の絶大権限をそのサイトに許可しないとリンク発行ができないという…。(なんでそういう仕様にしてしまったんだ)
逆に誰が採用できるの…? と思ってしまうくらい、使うのが怖い拡張機能だな…と思いました。
FlowLinks調べてみたけどダメでした
— みどー (@mido_app) August 9, 2025
リンクを発行するための管理サイトがGoogle認証で、全てのFirebaseアカウントを跨ぐような権限を要求してきたので非常に危険だと判断して導入諦めた… https://t.co/aO8i49BxdC